加賀れんこん
おろして蒸すとその差は歴然
もちもちの食感で愛される
加賀れんこんは、他産地のれんこんと比較して、デンプン質が多く、ねばりが強いのが特徴です。つなぎ無しで団子状にできる程で、食感は「もっちり」とし、「はす蒸し」は、加賀料理としても有名です。特に10月以降に粘度が高まり、夏はシャキシャキ、冬はもちもちと時期によって異なる食感を楽しめるのも魅力。
やや小ぶりですが、粘土質の土壌で圧力がかかることから、肉厚で繊維がきめ細かく食べ応えがあります。
関東のれんこんと比較して、「さび」と呼ばれる表皮がやや黒みがかった見た目が特徴です。これは収穫直前まで茎や葉をあえて刈らず、植物体の生育をより長続きさせ、土の中の酸化鉄が多く付着することが要因と言われています。この「さび」の付着がより新鮮なれんこんの証とされています。